泣きながら うたっても いぃんです。(転記したものです。)

2016.0818に書いた文章を一部修正して転記しています。

 

子どもの頃、家族と一緒にテレビで歌番組を観ていました。
大賞を受賞した可愛らしい歌手のお姉さんが泣きながら歌っていて
それはもう声にならない嗚咽のようなものでした。

それを観ていた父が言いました。
「プロは泣いてもちゃんと歌わなくちゃダメだなぁ。」

私もこれまで人前で唄うとき、何度も泣きそうになったことがあったのですが


どうしてもあのときの一言が頭をよぎり
泣くのを堪えて必死で“うまく”うたおうとしていました。

私にとって「唄うこと」は、
父との関係を見つめ直すことでもあったということに
ファシリテーター養成講座で「魂うた」を唄っていたときに
師匠の綜海さんに気づかされました。

普段から涙腺がかなり緩いので
むしろ泣き虫すぎるくらいで
泣き足りないとは思っていませんでした。

「はるかちゃんが、ファシリテーター仲間同志の練習で
泣かない曲を唄おうとしていたら、みなさん止めてくださいね。」
ファシリテーター仲間に向かって、そう 師匠に言われました。

泣いて泣いて、嗚咽のような
唄にならない歌を唄って。
それでもまだ、泣きなさいと。



泣きながら唄って、いいんです。
うまくなくっても、いぃんです。
 

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